

ポストカードの写真は、1996年10月18日、現地を訪れたチベット・ファウンデーションのプンツォ・ワンギェル代表に対し、支援への感謝を込めてザチュカの人々から贈られた幅約180cmの表装画である。
中心にはチベット遊牧民の宝である動物ヤクが描かれている。ヤクの背に配された宝飾をほどこされた鏡は、ザチュカという地名の由来となっているザチュ河の源である雪をいただく山々を映す。山々の両側には太陽と月が描かれ、その外側を虹の輪が取り囲む。虹の輪の両側の雲の上にも数頭のヤクが遊ぶ。
背景はザチュカの理想的な風景である。遠くの山々に羊の群れ、高原には馬や鹿やヤクの群れ。馬の群れの後方には伝統的な遊牧民のテントが2つ見られる。一つはヤクの毛で作られ、もう一つは青と白のキャンバス地。黒いテントの後ろには白い祈りの旗が張り渡されている。
右下に描かれている鶴は、ザチュカ特有の種であり、長寿と信義の象徴として用いられる。
下部には、両側に蓮の花が描かれ、その間に宝石、ほら貝、動物の牙、楽器など、さまざまな種類の供物が配されている。